児玉 千恵子

2021 02 Nov

旬の色・暮らしの色・商いの色 繊研新聞 FB連続小講座 連載⑤ 売り場のグリーンサム

(C)DOMINANT LIMITED C.KODAMA ミッドオータムの晴れた日に、サーモンピンクのジャケットに、淡いピーチのインナー、ボトムは上着の地色にテラコッタとコーヒーブラウンの幾何学柄のスカンツで決め、ボトムと共布のネッカチーフを巻いて出かけた。
 サポート先に着くと、かつてデザイナーだった専務(私と同じ齢)と販売スタッフ2名が、「よく似合っているッ」と褒めてくださった。
 秋色のソフトなスタイリングは、肌が青ベースの私には、実は似合う色ではない。髪の色を、濃いめのレンガ色に染め変えて、マスクで顔を覆っていたので華やいで見えたのか?。
 色の道は奥が深い。・・・旬の色暮らしの色のほか、服を「創る人売る人仕掛ける人」にとって、商いの色は、重要なキーファクターだ。
 店舗や売り場に、庭師やグリーンサムとして伺うと、不快感を抱かせる色づかいや、落ち着きのない配色に出会う。
 ふり返れば60年代は、「モノ」の欲求が満たされれば、色は二の次で、人々の満足に繫がった。
 70年代になると、人々の心に芽生えだした色への感心や意識は、商品の色への期待感となった。当時は、電話は「黒」、ポストは「赤」、冷蔵庫は「白」といった色が暗号のようだった。
 80年代は、人々の感性や美意識が一段と高まり、客観的に物を見る目が肥えてきた結果、TPOにふさわしい色自分好みの色や、生活環境を創造する色が台頭してきた。
 そしてDCブームの波が来ると、「カラー戦略によるMD」や企業の「CIカラー」の構築が盛んになり、バブルが弾けた90年代の初頭から後半は、欧米のように「カラーストーリー」が注目されることで、競合ライバルよりも印象に残るような由来や背景に心を奪われるようになり、商空間での「色づかい」は、さらに活気づいてきた。
 昨今でも、目に飛びこんできた商品の「色」からイメージやインスピレーションを感じると、・・・(全文は、11/2の繊研新聞紙上を!)

売り場のグリーンサム バックナンバー 》

 ◇ 10/5   売り場のグリーンサム①「入り口は広く、什器は低めに」
 ◇ 10/12 売り場のグリーンサム②「売り場の庭師と園芸名人は見た」
 ◇ 10/19 売り場のグリーンサム③「ハロウィーンは魅惑の空間で」
 ◇ 10/26 売り場のグリーンサム④「行事育と魅惑のギフトVP」


販売業務におけるパフォーマンス バックナンバー 》

 ◇ 6/1   販売業務におけるパフォーマンス ①「CSとパフォーマンスの天秤棒」
 ◇ 6/8   販売業務におけるパフォーマンス ②「服(福)の女神の好物は?」
 ◇ 6/15 販売業務におけるパフォーマンス ③「目ヂカラと体話&対話」
 ◇ 6/22 販売業務におけるパフォーマンス ④「たおやかな「おじぎ」」
 ◇ 6/29 販売業務におけるパフォーマンス ⑤「絶妙な立ち位置と所作」
 ◇ 7/6   販売業務におけるパフォーマンス ⑥「パフォーマンスカラーとメイク」
 ◇ 7/13 販売業務におけるパフォーマンス ⑦「それぞれの販売スタイル」
 ◇ 7/20 販売業務におけるパフォーマンス ⑧「究極のホスピタリティーとサービス」
 ◇ 7/27 販売業務におけるパフォーマンス ⑨「進化し続ける心・知・技」
 ◇ 8/3   販売業務におけるパフォーマンス ⑩「エンターティナーと身ぶり学」
 ◇ 8/10 販売業務におけるパフォーマンス ⑪「おもてなしのビクトリーブーケ」
 ◇ 8/17 販売業務におけるパフォーマンス ⑫「その姿はキャリアを物語る」
 ◇ 8/24 販売業務におけるパフォーマンス ⑬「言の葉と会話&歓談力」
 ◇ 8/31 販売業務におけるパフォーマンス ⑭「あうんの呼吸とアイコンタクト」
 ◇ 9/7   販売業務におけるパフォーマンス ⑮「真実の瞬間とサービスをひも解く」
 ◇ 9/14 販売業務におけるパフォーマンス ⑯「ハモるビジュアルとキャッチフレーズ」
 ◇ 9/21 販売業務におけるパフォーマンス ⑰「多様な目つきと表情筋」
 ◇ 9/28 販売業務におけるパフォーマンス ⑱「おもてなし空間のマネージャー」

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