児玉 千恵子

2019 28 May

商品に添えて、ときめきのアロマと、魅惑のエッセンスをお届けする・・・

 繊研新聞FB連続小講座『VMDとCS空間の創造』 第14回は、 『MISEと5つのSHOW
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 先の10連休が明けたある日、「何だか、五月病みたい・・・仕事に集中できない」と、フリーランスの仕事仲間から、SOSがあった。栄養士のK女史と、VPコーディネーターのT子からだった。
 「キャンプに行ったり、ネーチャリングに出かけてみては? 木々の幹に聴診器を当て、ドクッ、ドクッ・・・という音を聴くと感動するわよッ」
 かつて、T子には商品に添えて、ときめきのアロマと、魅惑のエッセンスをお届けすることを、ティーチとコーチで伝えてきた。
 その後、彼女は欧州発のラグジュアリーブランドで、VMDを担当し、「先生に、しごかれたおかげで、商品の入荷が少ないときでも、小物雑貨を活用して、VPの訴求力をパワーアップさせ、 売上をキープできている」と報告してきた。
 T子は、おしゃれ好きでセンスの良い子だった。与えられた枠だけをこなしているだけでは、自らのゴールイメージに到達しないと理解していた。 VMDとVPの極みを目ざしたいと、自己啓発に努めていた。
 VMDを理解し、VPのスキルを習得した後でも、時代の流れに添って、美意識と感性を磨き、引き出しを増やしていく努力をしないと、プロでさえも腕は鈍ってしまう。
 お客さま接点の売場を守っているFA(販売スタッフ)には、日割予算を達成するには、仕入れ時だけではなく、VP作業時や売場展開にも、 「新企画」と「買い回り品」、「定番」の構成比の見直しが必要と、アドバイスをしてきた。・・・(中略)・・・

 今回の連載では、購買につながるVMDとVPの、「そこが知りたい」部分を記述させていただいた。まずは手脚を動かし、人々の「ニーズ・ウォンツ・シーズを読み取る力」と 「美意識と感性」の引き出しを増やすと、 いかなる商品でも 「価値表現・伝達」できる自信がみなぎってこよう・・・ (全文は、5/28の
繊研新聞紙上を!)

第1回 2月 5日  『時を超えて息づくVMD』
第2回 2月19日 『庭師の仕事と関連用語』
第3回 2月26日 『VMDのゴールイメージは?』
第4回 3月 5日  『テーマ立案とVPの作業手順』
第5回 3月12日 『三つの「サイジ」とミューズの花』
第6回 3月19日 『色選び・色遊び・色と仕掛け』
第7回 3月26日 『エレガンスな三大山場とは?』
第8回 4月2日   『魅惑のギフトVP』
第9回 4月9日   『小道具は引き算のメソッドで!』
第10回4月16日  『シズル感で美味なメッセージを!』
第11回4月23日  『ドラマ性のある空間構成と什器』
第12回5月14日  『小粋なバランスと間の取り方』
第13回5月21日  『絶妙なテーブルコーディネート』

〔Illust:DOMINANT LIMITED C.KODAMA〕
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