久保 雅裕

2018 27 Aug

日本ブランドがNY NOWでアピール

ライフスタイルの大型見本市「ニューヨークナウ(NY NOW)」が 2018年8月12~15日、ジェイコブジャビッツ・コンベンションセンターで開かれた。パリで 開かれる「メゾン・エ・オブジェ」には何度も訪れているのだが、ニューヨークのこの種の見本市は初めてのことだ。出展者数が約2300、来場者数が約2万3000人とのことなので、メゾンの出展者数約3000、来場者数約9万人と比べると賑わい感はやや見劣りするが、ファッションの見本市に比べると余程マシな状況といえる。とは言え、賑わうからといって実商売に確実に繋がるとも言い切れない。この分野は裾野も広く、単価も幅広い。ただ以前書いた「メゾンに飲み込まれるファッションアイテム」の記事でも指摘したように、この種の見本市がファッションを取り込み成長していることは間違いない。

3フロア構成で、1階がギフトやベビー子供、アクセサリーなど「ライフスタイル(LIFESTYLE)」というゾーンになっており、ここにファッションも点在している。特にアクセサリー系は、ファッション展示会を嫌って、メゾン系の展示会に出展するクリエーターも多い。3~4階にはアルチザンやデザイナーズなどの「ハンドメイド(HANDMADE)」ゾーン、3階にはホーム・ファニシング&テキスタイル、テーブルウェアなど「ホーム(HOME)」のゾーンと大きく括られている。

また各国の団体出展誘致も積極的なようだ。ポルトガル、フランス、英国、ラトビア、ベトナム、インドネシア、台湾、東アフリカグループ、エジプト、モロッコ、チリ、カナダなどがパビリオンで出展し、日本もジェトロ(JETRO)による「ジャパンパビリオン(JAPAN Pavilion by JETRO)」と「メード・イン・ジャパン・プロジェクト(Made in JAPAN Project)」の2つが団体出展を果たしていた。

ジェトロパビリオンには以前、パリで開いた合同ポップアップストア「ル・ソレイユ・ルヴァン(Le Soleil Levent)」に出店してくれた「マクール(MACOOL)」が参加

山梨県絹人繊織物工業組合からテンジン、武藤、羽田忠織物の3社が出展していた

三菱ケミカルの浄水器「クリンスイ」もブースを構えていた

次回は2019年2月3~6日、同会場で開かれる。