久保 雅裕

2019 17 Jun

ギャラリーラファイエット・シャンゼリゼを見に行ってみた

パリの百貨店と言えば、右岸にある観光客の多いプランタンとギャラリーラファイエット(GL)、さらにはDIYが揃っているGLグループのBHV、左岸にあるパリ市民御用達のスノッブなボンマルシェと相場が決まっている。プランタンは既に海外から撤退してしまったが、GLはベルリンや北京、上海にも出店している。GL上海については先月レポートしたので、興味あればご覧いただきたい。

さて、そのGLが今年3月、コンセプトストア「ギャラリーラファイエット・シャンゼリゼ(GALERIES LAFAYETTE CHAMPSELYSEES)」をシャンゼリゼ大通り60番地にオープンさせた。1階(仏式RDS)へは間口の狭いスペーシーな通路で侵入。入るとドーム状の吹き抜けがあり、奥に向かうと一段下がったフロアにコスメ系が揃ったスペースがある。

地下1階から3階のフロア構成は、地下が食品とイートイン、1階はイベントとコスメ、2階(仏式1階)はカジュアル系デザイナー、3階(仏式2階)はラグジュアリーデザイナーとなっている。

2階のサングラスやシューズの什器はシルバーやグレーで統一され、ブランド名のバナーのフォントもフューチャリスティックなイメージのものを使用している。同店の新ロゴも同じフォントだ。またカフェ「シトロン」がオープンなスペースにあり、南仏の雰囲気を醸し出していた。

打って変わって3階は、少し落ち着いた雰囲気で特に靴売り場はシックな色目。

だが、随所に遊びが散りばめられている。

マネキンの周りにターンテーブルがあり、その上に置かれたバッグやシューズなどがグルグル回っているというVP。

また特に不思議な構造は、吹き抜けに向かって6つの小部屋が宙に突き出ており、ポップアップなどに使うようだ。この突き出た小部屋とその他数ヶ所で、今回は大々的に「ジャックムス」がフィーチャーされていた。

地下のフードコート内のショコラティエコーナーには、「ア・ラ・メール・ファミーユ」「ピエール・マルコリーニ」「アラン・デュカス」が並んで壮観だった。

オスマン店とは、規模が違いすぎるため、百貨店ではなくバーニーズのような専門大店と言える。

シャンゼリゼ大通りはデモが禁止された為、安心してオープンでき、買い物も楽しめるようになったようだ。チェックすべきポイントの一つであることは言うまでもない。