北川美智子
2020
31
Jul
秋の気配 2
暦の上での季節は例年と変わらず過ぎてはゆくものの、社会現象や生活スタイルが慌ただしく変わり、ファッション消費が冷え込んだり形を変えて私達を惑わせています。
今夏は春からのコロナウィルスに振り回され、その中での秋物立ち上がりとなりました。
初夏もの、夏物、プロパー、セールに交じっての秋物は意外に違和感を感じないものが多く、複雑な思いもします。
同時にラグジュアリーブランドをはじめデザイナーの強い意志、ブランドの主張のあるものにはやはりファッションのすばらしさが伝わり新鮮な刺激を受けることができます。
予想されたスーツやセットアップを中心にしたベーシックラインは継続し、色、素材、ディテール、組み合わせなどで新しいスタイルを提案しています。
大胆な柄、白と黒の世界、象徴的でシンプルな表現、幾何柄、まだまだ十分に夏を意識したものなどに囲まれて多種にわたる秋物スタートです。