北川美智子
2020
17
Aug
秋の気配 3
8月立秋の頃コロナと熱中症のダブルパンチの店頭ですが、暑苦しくない、それでいて新しさを感じる初秋ものが立ち上がりました。
色や袖丈、素材感などでの季節感はそれとなく夏の終わりを思わせたり、秋への期待感をそそります。
デニムに格調を持たせたり、美しいドレープ、季節の移りを主張するかのような深みのある大柄のモチーフ、タイポグラフィー、明るく軽やかでベーシックな防寒タイプ、革にプリントやステッチ、プリーツを施したワンピースやジャケッなどが目を引きます。
夏のリラクシングに次いでブラウス+カーディガンや薄手ジャケット+スカート又はパンツの日常的なスタイリング、クラシカルなスーツ、85~90cmの軽いコートなどちょっとフェミニンでカジュアル要素の強いものが目立ちます。
残暑厳しい8月のウィンドウは贅沢感のあるモード系とベーシックで日常を感じさせるものとに二分されているように思います。
行きつ戻りつの中で本格的な秋物到来が待たれる立秋です。