北川美智子
2019
08
May
東京コレクション amazonファッションウィーク 2 JOTARO SAITO(デザイナー 斎藤上太郎)
和服の伝統と洋服の新しさをマッチングさせたJOTARO SAITOの世界は多くの洋装のファンを惹きつけています。
形式やルールを守ることが第一のキモノの世界ですが、その上でのルール破りは和服を知る人にも、洋服の生活を送っている人にも日本人の心を知った外国人のような、洋服とは異なる衣服に新しい魅力を感じる日本人のような気持ちを抱かせてくれます。
粋でモダン、そしてまさしくキモノの伝統美がショーで示されました。
グレーや黒、こげ茶といったミュートな色をベースに鮮やかなビビッドカラーの配色が生きるキモノ。
織や刺繍を施した帯には大胆な色使いと金糸、銀糸、ラメがふんだんに使われ華やかさを強調します。
モチーフは花や植物のほかにモダンな幾何柄が何といっても大きな特徴です。
日本伝統の亀甲や扇子、花車、矢羽、蝶、小紋といった柄が使われますが、モチーフや大きいものから小さく無地のように見えるもの、幾何と具象がミックスされたものなど。
洋装に使われるものに共通しています。
着こなしは半襟や伊達襟に遊び心がありますか、ほとんど正統派ともいえるきちんと感がある事、帯結びも基本のお太鼓、二重太鼓と文庫、つのだしといったスタンダードであり、そこに上下の位置や分量感で表情を変えています。
足袋や草履にも色や柄を取り入れて楽しさを強調しています。
テーマは「邪魔しないで。」
キモノはもっと自由で格好良い。
固定観念にモノ申す。
「邪魔しないで。」
ほんの一部の写真しかお目にかけられませんが詳細は www.jotaro.net/をご覧ください。