武田 尚子
2020
09
Mar
「サスティナブル」の可視化
何がどう地球にやさしく、持続可能なのか。サスティナブルといわれる素材や製品がどのように作られているのか――。そのプロセスを可視化(見える化)して、より多くの人に分かりやすく伝えるようという段階にきている。
エココンシャスでサスティナブルな素材として紹介されている、アメリカ・イーストマン社の再生セルロース繊維「Naia(ナイア)」。ランジェリー素材展・アンテルフィリエール・パリやプルミエールヴィジョンをはじめ、いまや多くの素材展に出展しているが、多彩な生地のバリエーションだけではなく、その製造工程も展示されている。
パリ国際ランジェリー展の新しいエリア、“O.R.G.A.N.I.C”内に初出展を果たした「NENES PARIS(ネネ・パリ)」は、インスタグラム生まれの若いブランド。ガーリーな印象だが、素材はポリエステルなど100%リサイクル素材を使用している。
イラストで分かりやすく工程を示しているほか、テーブルの上には実際にペットボトルがどのような工程を経てランジェリーの素材になるか、サンプルが置かれ、その変化が手と目で確認できるようになっていた。
最近は「レスポンシブル」ファッションという言い方もよく聞かれるようになったが、世の中、何事も公開性(openness)と透明性(transparency)が求められている。