武田 尚子

2019 08 Nov

ブラの未来形デザインが登場!

ジャンルの違いに限らず、今、新鮮に思うのは、テクノロジー&イノベーションを具現化したデザインだ。

そういう意味で、トリンプ・インターナショナル・ジャパン2020春夏物展示会で発表された「sloggi OXYGENE infinite(スロギー・オキシジン・インフィニティ)」は、ある種の感動を覚えた。

”快適“を軸に多面的に商品展開を広げている「スロギー」だが、今回の新商品は世界的に見てもまだどこもなしえていないような、モダンな素材使いとスタイリッシュなデザインで、ブラジャーの一つの未来形を示していた。

 

「革新的なハイブリッドニッティング技術」とうたっている素材は、3Dニットといわれるスペーサーファブリック。軽くエアリーなこの素材はストレッチ性に富んでいるだけではなく、通気性もよくて春夏シーズンに最適だという。

しぼのあるような、サラサラしたしゃり感のある素材は、どこか懐かしさもある。程よい透け感があって、内側のブラパッドやヘムのディテールを感じさせるのもおしゃれな雰囲気。

 

さらに、背中のクロージャ―は、従来のホックではなく、調節可能なクリック式を採用。こういうところにもモダンなデザイン性を感じさせる。

 

色は、さわやかなシルバーシャドウをはじめ、ピーナッツバター、ブラック、ホワイトの全4色。ぱっと見は無地に見えるが、それぞれ、ヘム内側にほんのり配色が施されている。

 

ブラジャーの未来形において、見た目も実際も必須となるのは「軽さ」。

グローバルに展開される商品は、パッド無しの28グラムという軽さ。日本市場向けのパッド付きでもその2倍位というから、今までにない軽さを実現している。

 

いずれにしても、「スロギー」という自由な開発環境があってこそ生まれた、画期的商品といえる。こういう商品がスタンダードになるまでは時間はかかるだろうが、イノベーションに向き合う姿勢は、消費者の共感を得るはずだ。