武田 尚子

2023 23 Sep

フォンタナに共鳴する「ランジェリーク」

内見会でまず目に飛び込んできたのは、何か所も切り裂かれたキャンバス。そして木の造形のアート。
「ランジェリーク」の2024春夏シーズンは、デザイナーの有馬さんが20世紀のイタリアのアーティスト、LUCIO FONTANA(ルーチョ・フォンタナ)からインスピレーションを受けたコレクションとなっている。

境界線を越えて空間に概念をあたえようと、キャンバスに穴をあけたフォンタナをイメージしたBUCHIグループは、穴の連続柄のようなローゲージのニット風レースに、シャリ感のある綿麻混天竺を重ねて。

フォンタナの彫刻や陶器をイメージしたNATUREグループで目を引くのは、ヴィンテージな香りがあるリネン75%のリバーレース(栄レース)のボディ。
レースアイテムに混ざって、ツイストハイウエットテレコ(綿90%、麻10%)のニットインナーも存在感を見せている。

今回は身生地やレースに麻(リネン)を混紡した素材を多く使っているのが特徴だ。

さらに、キャンバスを切り裂いたイメージをモダンなボーダー柄ネットレースで表現したTAGLIグループは、着こなしに変化がつけられるアイテムが勢ぞろい。ソフトガードルもラインナップされている。


また、シルクやオーガニックコットンなど天然素材を中心にした定番の「ベーシックグループは、顧客の要望にきめ細かく対応し、幅広い人を満足させるものに進化している。