武田 尚子

2019 04 Dec

渋谷で大人世代の美と健康をサポート

100年に一度(!)といわれる大規模な再開発の進む渋谷駅周辺。西口駅前には、「東急プラザ渋谷」が新たに“大人をたのしめる渋谷へ”をコンセプトに、125日にオープンする。ビルの玄関口である2階の「ビームスジャパン」や「アコメヤTOKYO」から、5階〈シブヤライフラウンジ〉の「ペッパーパーラー」、最上階17階〈シブニワ〉まで、フロアごとに話題はつきないが、この4階にワコールと東急百貨店の共同企画による編集型インナーウエアショップ「ワコール+Q(プラスク)」がある。 

同店の中心ターゲットとなるのは、50代から70代までの都会派の女性だ。これは来年の閉店が決まっている東急東横店の顧客の受け皿の意味もあり、ブランド構成は「ラゼ」をメインに、より若い年代向けの「パルファージュ」、上のシニア向けの「グラッピー」までを構成。ワコールの商品やコンサルティング販売に親しみのある世代とはいえ、売り場に入りにくいという声が少なくないことから、店頭には下着に関する悩み別のカードを設置し、売り場の中へお客を導引するきっかけ作りを行っている。

さらに「CW-X」のウエアやアイのラッシュガード水着などもバランス良くそろえて、この年代のフィットネスの需要にも対応している。

また、東急百貨店ならではの編集企画として期間限定ショップのスペースも併設されており、オープンから1225日までは医療機器メーカーによる美顔器やシャワーヘッドなどが紹介されている。 

同じフロアの周りには、ロート製薬がてがけるアイケアの「ロートクオリティエイジングサロン」、商業施設には珍しい補聴器専門店「東京ヒアリングケアセンター」、さらにウォーキングシューズ、漢方薬、アロマ、コスメ、オリーブオイルと、まさに大人の女性の「美」と「健康」をサポートする店が勢ぞろい。他のフロアに比べると、従来の「東急プラザ渋谷」に馴染んでいた年代がホッとできるような雰囲気となっている。