国内水着ブランドのトップに位置し、好調な伸びを見せている「San-ai Resort」（ワコールグループのAi）。

2020春夏展示会では、“旅”をテーマにしたシーン別構成（ビーチ、シティ、スポーツ、ルーム）で、さまざまな切り口から”大人リゾート市場“の強化がさらに進んでいた。

年末年始の海外旅行や年明けの卒業旅行のシーズンに対応するもので、しっかりした機能性に裏付けられた多彩なデザインバリエーションが注目される。着る人にとって便利なセット販売やレイヤード提案も充実している。

ポイントは以下の通り。 

●サイズ展開の強化

ぽっちゃり女性やグラマーサイズに向けたサイズ展開を強化。11月に発売したばかりの「グラマラスフィット」（ワコール定番商品のC～Iカップ）など機能商品が充実している。

カップサイズだけでなく、ドレスコレクションも7号～17号までの幅広いサイズ構成で人気。

●ドレスがシェアアップ

機能性ブラを軸とするスイムウエアの充実はもちろんのこと、今回、際立っていたのがリゾートドレスのシェアが52％（展開型数）に高まっていたこと。魅力的なオリジナルプリント、軽くてシワにならない利便性、スイムウエアとのセット販売などのアイデア企画、そしてサイズ対応の充実が人気の理由。ビーチからディナーまで、リゾート地で活躍する汎用性が決め手となっている。「タウンユース可能な機能ウエア」は新しい市場として可能性が大きい。

●人気ブランドとのコラボ企画

ネットを中心にヤング市場で人気のブラジリアン水着「ラウレア」と、機能性に強い「San-ai Resort」がタッグを組んだ企画。ブラを二枚重ねたスタイルが目を引いた。

●カップルに向けたペア企画

ヤング市場に向けた訴求だが、ペア企画が従来の20代だけではなく40代にまで支持されていることから、前年の倍増で臨んでいる。カーキやネオンカラーに、タイダイも。

●ランジェリーとの融合

ワコールグループの強みを活かす意味でも、店頭における売り方や見せ方にはランジェリーを効果的に取り入れる方針を打ち出している。

ブラジャーとラウンジウエアやリゾートウエアのコーディネイトは、ヨーロッパではおなじみ。

特に、ライフスタイルに対応したスポーツやルームのシーンは、常設の売り場に向けた提案となっている。