武田 尚子

2020 14 Dec

春よ来い、早く来い

もう2週間以上経ってしまったが、カシヤマ代官山ギャラリーで開催された「シュット!インティメイツ」の2021春夏物展示会は、明るい楽しさにあふれていた。
最近、明快なカラーMDに力を入れている同ブランドだが、前シーズンとは打って変わって、明るいピンクやパープルを中心に透明感のある色をそろえた。
ヘッドデザイナーの斎藤ゆかりさんによると、“Pleasures”(歓び)をテーマにした今回のコレクションは、今時のポジティブでハッピーな「ギャル」をイメージしたのだという。

 

中でも目を引いたのは、ラッセルレースに同柄のインクジェットプリントを施した、カラフルで光沢感のあるドレスイージーブラ。レースの上にプリントをのせる手法は珍しくないが、このように同柄で柄を浮かび上がらせるようなものは珍しい。配色も絶妙で、まさにポジティブな気持ちになれる。レースはタケダレース。

青みがかったピンクとパープルのミニスリップは、胸元のスイス製大柄エンブロイダリーレースが映える。

ベージュ(メッシュのスペイサーカップ)にアイボリーを重ねた大人っぽいブラジャーもモード感たっぷり。左からシフォンを重ねたドレスイージーブラ、同ノンワイヤー、右側はレース使いのプッシュアップブラ。

カラー別に新商品を一同にそろえたコーナーでも、明るいピンクがずらり。
ネットを活用した顧客育成も順調で、まさに脂がのっている感じの「シュット!インティメイツ」であった。