武田 尚子
2024
15
Mar
デジタルネイティブ世代に向けた挑戦
組織改編によりアパレルへの新しい取り組みを見せているグンゼが、子会社(㈱SEESAY(シセイ))を設立し、デジタルネイティブの若い世代に向けたD2Cのライフスタイルブランドをスタートさせた。
ブランド名は「Oyobi」(日本語の「および:及び」)。
台湾をはじめとする海外も意識したSNSマーケティングを主軸にしていることから、和を重視し、日本文化特有の美意識である「侘び寂び」から着想を得たオリジナルのデザインや柄に力を入れている。
仕事とプライベートとの境界があいまいになった昨今のライフスタイルを反映させ、家でのリモートワーク、外出、さらに出張や旅行など、着用するシーンを限定せず、快適に自分らしく着ることのできるアイテムをそろえた。
レディスとメンズのユニセックスなセットアップが中心で、価格帯は11,000円から25,000円。
今後は雑貨やインナーウエアへと広げていく考えだ。
柔道着からインスピレーションを得た黒のジャケットは、若い人だけでなく幅広い年代に受け入れられそう
神宮前の古民家を活用した、裏参道ガーデンでのお披露目の展示会を開催
「もともと日本の文化は境界線があいまい」と話す、ブランド責任者マネージャーの宮崎敦氏
グンゼの社名はあえて冠していないが、インナーアパレル発の新しいビジネスモデルという使命を背負っていることは間違いない。