武田 尚子
2018
23
Sep
ラクなハーフトップもフェミニンに
接着技術によって、シームレスを極限まで追求した、ホックもワイヤーもないカップ付きハーフトップブラの人気が定着している。まるでブラを着けていないようなラクな感覚は手放せないが、もう少しデザイン性も欲しいということで、色や素材のバリエーションに加え、この秋冬物はレーシーなタイプが加わっている。
日本人はやはりレースが好き。ワコールでは展示会で、百貨店向けにレースの付加価値のあるものを提案していた
量販店向けのグンゼ「トゥシェ」では、“レースなのにちくちくしない”レーシーエアを発売。切りっぱなしのレース、裏側は肌当たりを優しくしている
こういった市場の動きを受けて、トリンプ・インターナショナル・ジャパンからは次なるノンワイヤーブラとして、ラクな着用感と女性らしさの両方をかなえるという「マイグロー」が登場。
もちろん実際の市場はこれだけには限らないが、ブラジャーへのニーズが造形性より快適性へ、ワイヤーよりノンワイヤーへと、大きく変化していることを印象付けている。
ノンワイヤーといっても、昨年まではワイヤー機能の代わりを果たす樹脂素材を使ったもの(ブラカップはがっちり)が主力だったが、ブラ全体が軽く薄い、ラクな着け心地の方向に進んでいるのが最近の傾向だ。