武田 尚子

2018 19 Sep

日本のシルク、ここにあり

特に肌に直接触れあうインナーウエアにおいては、世界的に天然素材志向は強まるばかり。国内インナーアパレルにおいて、シルクやコットンのエキスパートといえるのがカタクラだ。

 

先週開かれた2019春夏物展示会では、“涼”に焦点を当てながら、他社にはない独自の商品開発が目を引いた。

今回特に新製品が充実していた靴下類は、フェミニンな雰囲気を持つシースルーのソックスやフットカバーが登場。いずれも甲の部分が透け感のある多様なデザインになっており、足底の部分がシルク、口ゴムがシルク混となっている(上代はいずれも500円)。

表糸には絹紡糸100%を使用したシルク先丸フットカバー(上代1200円)は、足底の汗対策にも。薄手なのでストッキングの重ね履きにも便利というわけだ。

 

カタクラといえば、シルク。世界遺産である富岡製糸場の元祖として知られている。同社では幅広いアイテムで、日本縫製の上質なシルク100%(ランク5A以上のフィラメント生糸を使用し、生地編立は古くから提携している中国工場)のインナーの展開を地道に続けている。

見た目の美しさや肌触りの良さはもちろんのこと、吸湿性や放湿性といった機能面にもすぐれ、まさに五感を満足させるものとなっている。上代5000円(ショーツ)から15000円(スリップ)という価格帯はリーズナブルといっていい。

 

ブラジャーのラインナップに加わったのが、自然な光沢感のあるリブのワイヤレスブラ(絹100%(フィラメント))。デイリーユースにぴったり(M/L5800円、LL6000円)。こちらは中国製。