進士 恵理子

2020 31 Mar

実感する"真面目"なドイツのコロナ感染拡大対策

市販の医療用マスクは手に入らないし優先して医療従事者が使うべき。じゃ私たちは? 余った布で簡単にできる自家製マスクをつけている人が急増しています。

写真は「公園に行けないから路地裏をひたすら徘徊する幼児」の絵です(笑)

森林公園入口にある遊具。これも触ってもダメ、と言う徹底ぶり。遊具云々より数人が集まること自体に問題があるとみているらしい。

子供もコロナ慣れ?駄々もこねず引き返す幼児。


ここのところだいぶ「引きこもり生活」に慣れて来た。ドイツでは、突然発せられた3月17日火曜日からの全国規模の休校と休園のお触れに加え、自主的な企業と従業員間のテレワーク、ホームオフィスに突入。一家団欒、1日3食、家事洗濯、買い物、片付け、適度な運動、子供への教育的にいい遊びの提供(四苦八苦!)と母である私は一人になる時間は夜までない。

辛いのは、Spielplatzと呼ばれる遊具があって柵のある児童公園が閉鎖されていることだ。よって子供と出かけても歩き回るほかない。幸い我が家は都心部と郊外の間の森林公園に隣接しているのでなんとか毎日の気晴らし散歩が充実してくれる。

公共生活は実際まだ大きく制限されていて、3人以上の集まり、不急不要の来店・サービスの禁止、1,5m距離取りルールなどからなる接触禁止令がある。よって友達の家に行くことも、誘い合って散歩やジョギングというわけにもいかない。

感心するのはドイツの国民性で、みんな「ルールを守る」ことを大事にしている。まるで小学生のような純粋さを持って。徹底して目的意識を研ぎ澄まし、秩序(Ordnungをいう言葉)を守る。時には家族と喧嘩になっても、今必要とされているルールを尊厳する。

だから最悪の強硬策、全面外出禁止を回避できたのではないかと筆者は思う。

2割くらいのドイツ人は、外出禁止を求めていたらしい。だが大多数は人と距離さえ取っていれば外出が許される現状の維持を願っている、そしてだから「ルールを守る」のだろう。

道で人とすれ違う時は、さりげなく端に寄り距離を保つ。知り合い、友人に会っても今は遠くから手を振るだけ。