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「ティート トウキョウ」2022春夏ショー 日本の自然をカラーパレットにした詩的なコレクションを発表
「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が2021年12月14日、東京・江東区の「東京国際クルーズターミナル」で2022春夏コレクションをランウェイショー形式で発表した。モデルとして小松菜奈もウォーキングした。
デザイナー岩田翔と滝澤裕史が手掛ける同ブランド。「日常に描く夢」をコンセプトに、叙情的なコレクションを独自の世界観で描き出した。今シーズンは「Wood Message」をテーマに日本の美しい自然を感じさせるカラーパレットでコレクションを紡ぎあげた。
「ブランド10年の節目ということもあり、改めて日本の良さに目を向けた」と岩田氏。淡いグレーやミルキーイエロー、濃淡多様なグリーン、シックなブラウンなど、日本の自然を表現するカラーに、ウィンドウペンチェックや夜に輝く柔らかいフラワー柄などブランドらしい上品なパターンをのせて儚い美しさを描いた。また、フリルやシャーリングをたっぷりと使用した立体的なブラウス、アシンメトリーなフレアスカート、短丈のライダースジャケットなど、クラシカルなアイテムに独特のシルエットやディテールを施して洗練されたモダンウェアに仕上げていた。
印象的なのは大きなセーラーカラーで甘すぎない大人の女性らしさを引き立てるドレス、ローライズのスーパーショートパンツ、セクシュアリティを表現する透け感のあるトップスなど時代の流れを汲んだアイテムたち。ティート流の現代的表現で、詩的な余韻を残していた。
「自然と対話しながら、外の世界にも思いを馳せる。新しい旅を夢見る物語」を表現したとう今シーズン。コロナ禍で自由に外に出られなくなった分身近な自然に寄り添い、共鳴するコレクションを紡ぎあげた「ティート トウキョウ」。その繊細な世界観はより研ぎ澄まされてきたように見えた。