【東京本社】暑い、と言うのもおっくうになる酷暑。ちまたでは携帯用の小型扇風機が売れているそうな。真昼の雑踏を探せば、確かにサラリーマンから学生まで、顔や首筋にウィーンと風を当てながら歩く人多数。量販店の前でもズラッと売られている。安ければ千円くらい、ウチワのような感覚で買っていくのだろう。

　とはいえ注意点も。ご存知の方もいると思うが、気温が35℃を超えると扇風機はよろしくないという。風で汗が乾いてしまい、本来の体温調節機能が働かない。場合によっては熱中症のリスクもある。これでは本末転倒だ。

　その点で、電動ファン（EF）付き作業服はよくできている。扇風機のように直接肌に風を当てるのではなく、衣服内で空気を循環させて自然な体温調整を促す。

　写真は帝人とマキタが共同開発した内圧式ファンジャケット。EFウエア特有の服の膨張を抑えたシュッとしたデザインが目を引く。扇風機よりだいぶ高額だが、近年の暑さは命に関わるレベル。購入を検討してもいいかもしれない。来年のオリンピック会場も、おそらく殺人的に暑いだろうし。（周）