繊維ニュース 編集部ブログ

2020 18 Nov

いまさらながら

 

 何をいまさらと思われるだろうが今年になり初めてネット通販(EC)で衣服を購入した。

 筆者は身長もあまりなく胴体が前後にも左右にも広い寸胴鍋のような体形。いわゆるモデル体型とは程遠い。服選びは難しく、購入する際には体形に響きにくい素材の確認を含め試着は絶対に欠かせなかった。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大でリアル店舗は閉鎖。試着もできないとありお試しでECでの購入を決意した。最近は“ゆる感”や“抜け感”を表現したゆったりサイズのトップスが多いのが幸い。筆者のような体形の持ち主には非常にありがたいトレンドだ。

 ECで今年購入した衣服は7種類。Tシャツやスエット、ジャケット類も購入。いずれも機能素材やディテールを丁寧にストーリー立てて訴求を図る。だが、筆者にとり何より大事なのは“アイテムサイズ”。自分の体形に“入る”かどうかが最重要課題なのだ。

 アパレルや商社の展示会の取材時にECセグメントの業績は順調と聞く。特にトップスや羽織物は好調。半面、試着がカギとなりやすいボトムや大きい・小さいサイズの商品はその恩恵を受けにくいそうだ。筆者もボトムは実際にはいてみないと分からないしECでは購入決断まで至らない。その訴求方法が進化するとボトムの売上も伸びると思うが、果たしてどうか。(藤)