繊維ニュース 編集部ブログ

2021 03 Feb

祖母が憧れた技術

 

【中国・四国支社】亡くなった祖母は縫い仕事をしていた時期がある、と母から聞いた。監督官の指示で一日中縫うのだが、「でぇれぇ(とても)おせかった(遅かった)から、おえん(いけない)かったわ。ズボンしか縫えんかった」と話していたそうだ。速くて上手い人が上衣を縫うため、憧れていたらしい。先日、セーラー服メーカー代表が「仕事はほぼ内職の高齢女性に出している」と言っていたのを思い出した。製品は、素人目にもしっかりとして何とも言えない味わいがある。祖母が憧れたような技術だろうか。「なかなか技術継承が難しいのだが」と同代表。小学生の頃、祖母に手さげ袋を縫ってもらったが、もうあのうれしさを感じることはできない。

(小)