繊維ニュース 編集部ブログ
2019
26
Sep
街並みに異色の建物
【中国・四国支社】比較的狭い街道沿いに、地球温暖化を示す数式を外壁に施した珍しい建物が建設されている。ストライプインターナショナルの石川康晴社長が理事長を務める石川文化振興財団が、10月上旬から岡山市中心部で宿泊を受け入れるアートホテルだ。ごく普通の街並みの中で異色のデザインが目を引く。
「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)に続き、石川社長が総合プロデューサーとして地域の芸術文化振興を目指す「岡山芸術交流(オカヤマアートサミット)2019」の開催に合わせたもの。ホテルは、現代美術家と日本人建築家がコラボしてデザイン。
2棟をオープンする。外壁の地球温暖化を示す数式など目先を変えたデザインだけでなく、同市北区出石町の建屋では後楽園を望む浴室などを設置し、注目される。
同調圧力が強く、独創的な試みがはばかられることもある現代の日本。長所とも短所とも言えるが、新しい「モノ」「コト」は変わり種から始まることも。その意味で同ホテルの外観は、独創性の意味を改めて考えさせられる。アパレルメーカーの本業以外の取り組みとしても注目したい。(小)