繊維ニュース 編集部ブログ

2021 01 Feb

セール品の行く末

 【東京本社】持続可能をうたう某ブランドのスニーカーを履いている。総重量の50%以上でリサイクル素材を使い、再生ポリエステルやリサイクルTPU(熱可塑性ポリウレタン)を採用した環境保全を意識させるスニーカーだ。しかし、サイズ欠品の品番がネット通販でセールにかけられている。セールでも売れなかった場合、郊外のアウトレットへ回し、それでも余ったら――廃棄は免れないだろう。持続可能をうたうブランドは格段に増えた。一方で、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済実現には矛盾もはらむ。(市)