繊維ニュース 編集部ブログ
2021
12
Aug
反物
【大阪本社】倉庫に高く積み上げられた反物。新型コロナウイルス禍によるアパレル不況が長引く中、反物の動きも鈍い。休業補償や雇用調整助成金、無利子の借入金制度などを活用して減産や時短操業に踏み切る織布工場や染工場が多いため、倒産や廃業は今のところ多くない。ただしこれらの補償は、“延命”措置に過ぎず、不況が長引けば企業へのダメージは確実に蓄積される。会社の資金繰りやトップの事業継続意欲にもやがて限界は訪れる。倒産、廃業が一気に出ないか心配だ。「22春夏は(反動増に)期待できる」という声も一部産地企業からは聞こえてくる。倉庫の反物たちがスムーズに出荷されていきますように。(武)