繊維ニュース 編集部ブログ

2021 16 Aug

日系アウトドアブランドが中国で人気

 【上海支局】中国で日本のアウトドアブランドが存在感を示している。中国は長くアウトドアの「未開地」だったが、この1、2年で急速に市場が立ち上がった。ファッション感度の高いアパレルが求められるが、地場企業はそれにまだ対応できていない。そこで存在感を発揮するのが、日本のブランドだ。特に注目されているのが「スノーピーク」と「ザ・ノース・フェイス(日本企画)」「ナナミカ」の3ブランド。もっともこれらは高価格帯で流通も限られる。こうした中、最有力株となっているのが「グラミチ」だ。中国では、伊藤忠繊維貿易〈中国〉が運営しており、現在34店のセレクトショップと、ネット通販サイト「Tモール(天猫)」で販売している。8~10日に上海市内で開いた22春夏の展示会(写真)には、大手セレクトの有力バイヤーが集まった。手頃な価格帯で、機能性とファッション性を両立したパンツを評価する声が聞かれた。(祐)