繊維ニュース 編集部ブログ

2020 03 Jul

高安車庫

【大阪本社】『伊勢物語』第23段で有名な「高安の里」へ隣村から移り住むことになった。子供の頃から近鉄大阪線高安駅周辺は田んぼが果てしなく広がり東に生駒山、高安山を臨む自然の豊かな地域である。しかし、最近では鉄道ファンの聖地となった「高安車庫」がクローズアップされている。

当初恩智に車庫建設が計画されていたが、恩智在住の人々から農地を減らしたくないと反対された。そのため、この地域に1930年(昭和5年)参宮急行電鉄(近畿日本鉄道の前身である大阪軌道の子会社)八木恩智間の開通に合わせて「高安車庫」が完成した。

高安車庫は、敷地面積は約73千平方㍍、収容車両数は南北両車庫合わせて191両で、車庫に隣接して高安検修センターがある。今春から走行スタートした名古屋行きの「特急ひのとり」も常に停車している。

この地域は奈良、平安の時代から大和から住吉の港へ抜ける交通の要所であった。現在も名古屋、伊勢、奈良から大阪をつなぐハブの役割を担っている。(博)