繊維ニュース 編集部ブログ

2018 04 Jul

2階にカフェ

 【大阪本社】播州織産地の兵庫県多可町にある縫製業、ソーイング竹内が自社ブランドの立ち上げに合わせて5月に竣工した3階建ての新社屋では、本社機能を担う3階と、縫製や検品の生産機能を担う2階にもカフェスペースを設けた。2階には横に屋外に突き出たオープンテラスも備える。

 これまで寝装品やキッチンウエア縫製OEM専業で来た竹内裕児社長が「自身の仕事余命が10年を切ったタイミングで、会社にも、地域にも恩返ししたい」と心に決めて立ち上げた「メイド・イン・ジャパンの火を消さないために思い切り好きなことをやる」ためのブランド。「 “心”が入っていない商品は売れない」が持論の竹内社長は、その受け皿となる本社の外観・内装にも、ランドマーク性や社内外コミュニケーションを誘発する仕掛けを盛り込んだ。

 「社員だけでなく地域の人や他の産地企業の社員まで、広く交流の場になれば」と言う。ただ、社内を案内してくれたある社員は、「まだ完成後ひと月で、慣れた古い倉庫のほうが落ち着く」と苦笑。社員たちが新社屋に慣れ、愛着を感じ始める秋頃に、同社初の自社ブランドが世に出ることになる。(典)