繊維ニュース 編集部ブログ

2018 05 Jul

知ってる? 「亀田縞」

 【東京本社】“日常を楽しもう”をコンセプトに、さまざまなモノ・コトをクリエートする集団「ヒッコリースリートラベラーズ」が、今夏、「亀田縞」を使ったパンツを発売する。

 亀田縞は約300年前、北限の綿産地・新潟市亀田地区で誕生。信濃川と阿賀野川に囲まれた湖のような農地で作業する農民が、水と泥に強い綿織物を求め自作したことから始まったという。戦争や安価な海外生地の輸入で一時途絶えたが、2002年に立川織物と中営機業が復活させた。藍をベースにした多彩な縞柄と洗いこむほど柔らかになる風合いが特長だ。

 洋服やインテリア製品などの形で、西陣織、播州織、小千谷縮、久留米絣などの伝統織物が今の生活に再び広がりつつあるが、未知のものも多い。その奥深さを改めて知らされた。(直)