繊維ニュース 編集部ブログ
2018
01
Feb
織都の観光大使
【東京本社】“織都”とも称される群馬県桐生市。新幹線や私鉄の特急を利用すると、東京都内から2時間弱で到着する。桐生での織物の歴史は古く、1300年前にさかのぼるといわれ、東京の八王子をはじめとする関東近郊の産地から技術を学びに来るケースも少なくなかったという。
JR桐生駅から歩いて5分ほどの場所に桐生織物記念館がある。桐生織物同業組合(現・桐生織物協同組合)の事務所として1934年10月に建てられたもので、97年に国の登録有形文化財に指定された。館内には織物資料展示室のほか、桐生織物販売場もあり、観光客らの見学を受け入れている。
館の2階にある織物資料展示室には、伝統工芸品である「桐生織」の七つの技法を用いて織られた和装織物が展示され、輸出が全盛期だった頃のテキスタイルも飾られている。強撚糸を作るための八丁撚糸機、各種の織り機、紋彫機(通称ピアノマシン)などの機械や道具も並び、手織りの体験もできる。
館内には、桐生織物記念館のパンフレットとともに、女優の篠原涼子さんを表紙に起用した観光案内の冊子が置かれていた。係の人に聞くと、篠原さんは桐生市観光大使を務めているとのこと。桐生への出張頻度をもう少し増やしてもいいかなと思った。何となく。
(桃)