繊維ニュース 編集部ブログ

2018 02 Feb

モノ作りの現場を見たい

 【中国・四国支社】産地ではさまざまな工場見学ツアーが催行されている。主催は企業であったり、自治体や組合であったりといろいろで、参加対象も一般消費者から業界関係者までさまざま。

 備後地区では備後ジャパンプロジェクト(福山市などが推進)が、デニムの紡績、染色、織布などジャンルを分け、産地全体の見学ツアーを2月と3月に行う。愛媛県繊維染色工業組合(愛媛県今治市)も2月3日にオープンファクトリーツアーを行うなど、モノ作りの「裏側」を知ってもらう動きが盛んだ。

 先日、カイタックインターナショナルが行った「ヤヌーク」の製作体験ツアーを取材した。参加者は見学だけでなく、自ら各種加工ラインに立って製作体験を行い、「自分だけのジーンズ」を入手できる。すぐそばでは通常業務の加工が続けられていたが、参加者はそのリアル感にも魅力を感じていたようだった。

 工場見学ツアーにはブランドのアピールやファンサービス、業界の知名度向上と将来的な人材確保、地域おこしまで、主催者側のさまざまな狙いが見える。消費者からの関心も高まっているようで、今後も増える雰囲気を感じる。(酒)