繊維ニュース 編集部ブログ

2020 20 Nov

皆が待ちわびたリアル展

 

【大阪本社】東京国際フォーラムで、JFWジャパン・クリエーションとプレミアム・テキスタイル・ジャパンが開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の第3波が押し寄せる最中の開催。直前の中止すら心配され、果たしてバイヤーが来るのかと危ぶまれたが、ふたを開けてみればこの心配は杞憂に終わった。

 来場者数の発表は現時点(2日目午後)でまだだが、出展者や記者の見立てでは、例年よりはやや少ないが、想定していたよりははるかに盛況というもの。密を避けるという観点においては歓迎できないが、新型コロナ禍で低迷が続き、極度の不振に陥っている国内生地ビジネスからすれば、光明の見える展示会になったと言い切れる。

 出展者はもちろん、来場者は感染リスクを背負って展示会に来ている。その分、「本気度の高いバイヤーが多い」「今回は生地を見る熱量がすごい」ようで、例年のように「物見遊山やあいさつ、視察だけの来場者がかなり少ない」のも特徴だった。おそらく、生地にたずさわる皆が待ちわびていたリアル展なのだろう。多くの商談が進展することに期待したい。(武)