繊維ニュース 編集部ブログ

2019 13 Nov

モロッコとブラジャー

 【東京本社】日本の商社がモロッコ北部タンジール市の工業団地で政府系開発会社と販売代理契約を締結したというニュースを見た。欧州市場向けの生産拠点として日系企業の需要を狙うという。東レグループがエチオピアに拠点を持つなど、アフリカには繊維企業も目を向けつつある。

 恥ずかしながらアフリカに関する知識はほとんどない。モロッコについては砂漠と赤い建物の印象が強く、どこか“乾いている”感じがするが、実際にはそうでもないらしい。1月下旬から2月中旬にアーモンドの花が咲き、4~5月にはダマスクローズ(バラの一種)が咲き乱れるという。

 異国情緒あふれるモロッコを20春夏コレクションに取り入れたのがトリンプ・インターナショナル・ジャパンだ。「天使のブラ」にダマスクローズのデザインを採用し、「フロラーレ バイ トリンプ」にはアーモンドの花やモロッコグラスのデザイン・要素を生かす。

 アフリカの西端に位置し、日の沈む場所とも称されるモロッコ。行ってみたいと思い、旅行サイトで調べると、東京からタンジールまでの往復航空料金(手数料など含む)は最安値で11万円台。ただし、到着まで50時間以上かかる便も。最高値は100万円以上。トリンプのおかげで少し身近になった国が、一気に離れていった。(桃)