繊維ニュース 編集部ブログ
2019
11
Jun
『地震雲』
【大阪本社】旧暦5 月9 日、七十二候では芒種の初侯、蟷螂(かまきり)生ず。
昨年2018年(平成30年)6月18日7時58分ごろ、大阪府北部地震は発生した。地震の規模はM6.1で、震源の深さは13 ㌔。今後30年の間に南海トラフが起こるという情報におびえながら大阪で地震など起こるはずもないと高をくくっていた。そこに、突然の大揺れにおろおろするばかりであった。
最近、地震雲と言われる雲が、3月9日、4月13日、16日、5月5日、12日、19日、22日、26日、27日、30日と自分が気付いただけでも3月~5月の3カ月間に10回も見受けられた。大阪府北部地震は大阪府周辺の活断層のうち「有馬―高槻断層帯」「上町断層帯」「生駒断層帯」の三つが交差する複雑な場所で起きた。
このうちの有馬―高槻断層帯が、1596年に起きた慶長伏見地震でM7.9最大級の活動を示した。豊臣秀吉が築いた伏見城(京都市伏見区)の天守閣の上半分が崩れ300人余りの命を失われたという。過去にもこの地震のほかにも平安、鎌倉の時代から大阪は数多の地震に襲われてきた。
地震雲についての気象庁の見解は、「雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていません」とHPに掲載している。(博)