繊維ニュース 編集部ブログ
2019
24
Sep
「四神」
【大阪本社】飛鳥高松塚古墳、奈良薬師寺薬師三尊像の台座に配されている四神。古来より東アジア一帯で四方の方角を司る守護する聖獣のことである。四神は青龍、朱雀、白虎、玄武(四神獣)で構成された縁起の良い神様。風水の基本的な世界観でも東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武のそろう場所を四神相応と呼び理想的な地勢されている。
さらに「春夏秋冬」の四季に、陰陽五行による季節の色を対応させて、春=青色―青春(せいしゅん)夏=朱色―朱夏(しゅか)秋=白色―白秋(はくしゅう)冬=黒色―玄冬(げんとう)。
色、五行、季節、方角の関係は次のようになる。①青=木=春=東=青龍(せいりゅう:青い龍の神獣)②朱=火=夏=南=朱雀(すざく:赤い鳥の神獣)③黄=土=土用=中央④白=金=秋=西=白虎(びゃっこ:白い虎の神獣))⑤黒=水=冬=北=玄武(げんぶ:亀と蛇が一体化した神獣)。
このように、陰陽五行、風水、仏教が密接に絡み合って現在に至っている。ちなみにお寺の五色幕、大相撲の青、赤、白、黒房は、四神と色が対応している。(博)