船橋 芳信
2019
28
Feb
第15回アトリエ・コンサート 2月17日、日曜日
第15回アトリエ・コンサート 2月17日、日曜日
ドニゼッティ作曲、オペラ、「愛の妙薬」
ダイジェスト版を公演した。
Adina 役 佐藤優子 ソプラノ
Nemorino 役 川崎慎一郎 テナー
Belcore役 池内響 バリトン
Dulcamara役 小野寺光 バス
キム ナリ ピアノ
今回のキャストは日本で既に、デビューしてるオペラ歌手、
演奏には大きな期待が寄せられた。
オペラ、「愛の妙薬」は、音楽の玉手箱と呼ばれる美しいアリアが、
テナー、ソプラノ、バス、バリトンのパートに散りばめられている。
ストーリーは、気弱で内気なテナーのネモリーノは、村一番の可愛い娘、
アディーナに恋心を寄せている。其のアディーナへ軍隊の軍曹、ベルコーレに
言い寄られ、ネモリーノの想いをよそに,ベルコーレに男の魅力を感じて、
押し込められて、結婚の口約束をしてしまう。
気弱な所為で、アディーナへの愛を告白出来ず、苦しんでいるところ、
そんな村にペテン師薬売り、ドゥルカマーレが、愛の妙薬なる薬を宣伝し、
売り始めた。
それを飲むと想いを寄せる相手に自分への恋心を抱かせることが出来るという。
なけなしの20ドゥーカを,はたいて、愛の妙薬を手に入れ、
すっかり飲み干してしまう。薬の効用を信じて疑わないネモリーノは、
アディーナはきっと自分に想いを寄せると信じて、有頂天になってしまう。
其処に、アディーナが、ベルコーレの結婚の申し出に、受諾したという、
突然出現した失恋に苦しんだネモリーノ、結婚は明日に迫っている。
愛の妙薬の効用は一日かかる。もう一本飲むことが出来れば、
きっとアディーナの心は、自分の心に向かうだろうと、、
金のない無一文のネモリーノは、ベルコーレ軍曹の徴兵に応じて、
愛の妙薬を手に入れる為に,徴兵用紙にサインをし、20ドゥ−カを手にする。
アディ−ナは、内気なネモリーノが、軍隊に入隊し、そのお金で、
愛の妙薬を手に入れ自分への愛の為に、軍隊に行こうとしている事を知る。
純粋、少し間抜けな愛すべきネモリーノの、自分への愛を感じたアディーナは
ベルコーレ軍曹から、ネモリーノの徴兵用紙を取上げて、破り捨ててしまう。
そして、ネモリーノの愛を受け入れ、めでたしめでたしのフィナーレとなる。
ベルコーレは、こっそり愛の妙薬を手に入れ、次の恋愛への期待に膨らみ、
ドゥルカマーレはペテンの成就と金儲けに満足し、アディーナと結ばれたネモリーノは、
愛の妙薬の効用を信じつつ、幸せの絶頂を謳歌している。
と、こんなたわいもないストーリーだけれども、歌手の熱演熱唱は、
聴衆を歓喜の渦へと導いてくれた。