芹澤 絵美

2019 05 Sep

野ウサギを狩る

先日ヒメが野ウサギをハントしました。

夕方に行く公園には近頃野ウサギがいっぱいいます。

一時減ったかなぁと思ったのですが、
近隣で環境の変化があったのか今はその公園にたくさんいます。

ウサギは深夜早朝のほうが活動的で、
日中はあまりたくさん見ないのですが、
地面に落ちている丸いフンで彼らの生息数が予測出来ます。

足がはまってしまうほどの穴を掘って草木の根を囓るので、
散歩中の人間が穴にはまって足をくじいたり、
せっかく植樹した幼木を枯らしたり、畑を荒らしたりするので、
一応害獣ということになっていて野ウサギを犬がハントしても特に何も言われません。

それでもやはり、
ハントしたものを毛をむしって食べたりすると、
人間社会側で生きる生き物としてはよろしくないので、
ハントするだけで、満足したらその死体は放って置くことを教えていきます。

まずは捕まえたことをしっかり褒めてあげて、
伏せをさせて、体を撫でながら落ち着くのを待ち、
自主的に口から離させるようにします。

ヒメの場合、そこからガブっと噛もうとしたので、
リードを使って久しぶりの”主従関係”をしました。

初めは「え〜、お願いします〜」と哀願するように私を見つめていましたが、
「ダメ」と言って、あきらめが付くまで体を撫でました。

そこからはもうかぶりつこうとはせず、
しばらく息を整えていましたが、
私が立ち上がると、ヒメも突然吹っ切れたように次のハントに走っていきました。

その姿に過去の獲物への未練を感じなかったので、
私も安心してウサギの側を離れました。

ウサギは正直かなり可愛いです。
でもその「可愛い」「可哀想」という感情だけで物事を判断しないように、
この国に来てから習慣づくようになった気がします。