芹澤 絵美

2022 18 Jun

冬の収穫

すっかり冬の天候パターンになり、一日中すっきり快晴という日はほぼ無くなりました。
この冬の雨季の間に井戸水などの地下貯水層、人工貯水池や雨水タンクにたっぷり水が貯まります。貯水量に上限があるうちの雨水タンクは、溢れるともったいないのでバスタブにお湯を張ったり、ダックに大きなプールを出してあげたり、夏の乾期には出来ないことをして贅沢にお水を使っています。

この冬の雨季の唯一の問題点は強風。。。
この強風で農作物がかなりやられます。
特にジャガイモ!普通に触るだけでもパキパキと葉茎が折れるジャガイモなので、時速60km以上の風に晒されるとほぼ全壊です。。

折れた葉茎を放置しておくと腐ったりカビたりするので、
健康な茎の新芽が出ているところまでカットバックしました。

収穫適期までまだ3週間ほどあったので、
この状態でまた葉っぱがわさわさ生えてくるのを待ったのですが、
1週間経っても新芽が成長しないので、本日収穫しました!

このポテトバッグは下の方に外から手を入れてジャガイモを収穫出来るスリットがあるのですが、ジャガイモを掴んで引き抜くときにかなり土がこぼれてもったいないのと、収穫し残しが出そうだったので、上の方の土を取り出して収穫しました。
ふだん、スーパーマーケットでもベイビーポテトをあえて買うので、大きなジャガイモにならないようにこのスペースに種芋を4つ植えておきました。希望通りのサイズのジャガイモが沢山出来ています!

収穫適期前だったので、まだまだこれから!という感じの超ミニジャガイモもありました。

ジャガイモを作るのは今回で2回目なのですが、
前回(8年前!)は、種芋の上にジャガイモが付いていくという仕組みを知らずにただ種芋を土に埋めただけだで土寄せをしなかったので1つの種芋から1つ〜2つしか芋が収穫出来ませんでした。

今回は2回以上土寄せ(バッグなので実際には土足し)をしたので、
ちゃんと元手以上の収穫をすることができました。

強風で葉茎が折れていなければ成長するはずだった超ミニ芋は、
調理するには小さすぎるので、庭のあちこちに埋めておきました。

ジャガイモは皮のむき方次第では皮からも発芽します。
以前、強風でコンポスト・ビンが倒れて生ゴミが散らばってしまったことがあるのですが、
その中にジャガイモの皮(芽がついている部分)が入っていたようで、そこから発芽し木々の間からジャガイモの葉が出ていました。

こんな感じで、ジャガイモはとってもタフで、
フカフカの土じゃなくても浅くても、とりあえず芋は出来ます。
けれど、寄せ土をしていないので芋は1〜2個しか出来ません。

それでも、意図せずに得ることの出来るジャガイモは、
自然からの贈り物そのもので、私はとってもワクワクします。

この”庭のどこかに突然生えてくるジャガイモたち”も収穫してみました。

2種類の芋が合計5個採れました。
収穫しなければそのまま種芋になり新芽を伸ばし新しい芋を作りますし、
上に土が無くて新しい芋を作るスペースが無ければ、葉の付け根に種芋を付けて転がり落ち、別の場所に広がる能力をジャガイモは備えていることも知りました。

今回埋めた超ミニ芋たちの行く末が楽しみです。
ちょっとした生物の実験みたいで面白いです。
来年用の種芋も今回収穫したものから選別するつもりです。
本来種芋は殺菌済みのものを購入するのが普通ですが、ワイヘキ島にはプロの農家はありませんし、両隣の敷地に家の無い完全にスタンドアローンの家庭菜園なので、毎年種芋を自家採種している方々の意見を参考にしながら病原菌によく注意し種芋を準備したいと思います。

ジャガイモ収穫後のポテトバッグにはすぐにネギを植え付けました。
来年もこのバッグでジャガイモを育てるつもりなので、連作障害を軽減させるために土壌殺菌効果があるネギを後作します。

このネギは数ヶ月前に種まきし、別の鉢で育っていたものを移植しました。
白い部分が長い太いネギを育てる場合は寄せ土(足し土)が必要なので、
あらかじめ土を減らしておきます。

いわゆるネギじゃなくて、臭みが弱い西洋ネギ(リーク)なのがちょっと気がかりですが・・・。