芹澤 絵美
ひさびさのロックダウン
昨夜、のんびりとNetflixで映画を観ていたら、携帯電話にアラートが入りその4時間後にはニュージーランド全土でアラート4のロックダウンに入りました。
ここ数ヶ月ずっと感染者0だったので久しぶりのレベル4です。
ニュージーランドがロックダウンをする理由は、
感染者が出たら(まさかPCR検査じゃないだろうな??)、とにかく瞬時にロックダウンを発令し、感染者の立ち寄り先、そこでの接触者の洗い出し及び全員検査をします。
テレビや政府サイトでも、最初の感染者の足取りが店名から住所、時間まですべて晒され、同日同時刻にその場所に居た人に自己申告するように呼びかけられます。
この「調査」期間を約3日とし、その間人々が移動しないことで感染者数を正確に把握し、全員漏らさず隔離することを目的としています。
ニュージーランドは昨年の2月からずーーーっと鎖国しており、
入国者は基本的には国籍保持者と永住権保持者の帰国者のみで、
入国の際には自費(NZ$3500)で政府が確保しているホテルなどで2週間の隔離&検疫が課せされます。国籍や永住権保持者以外で家族に会いにくる等の訪問は隔離費用NZ$5000です。しかもこれら隔離費用はバウチャー購入による前払いで、かつ決められた数のみの販売なので、数ヶ月先まで販売予約が埋まっている状態です。
(*隔離期間、隔離費用等の諸条件は随時更新されますので最新情報は政府サイトでご確認ください)
ここまで徹底しているので、理論的には隔離施設以外では感染者0を保てるはずで、
国内で感染者が出た場合は、「え?いったいどこから?」とまず思います。
この方法をやり始めた当初は、隔離施設からの逃亡例がありましたが、
それ以外では、ウィルスの潜伏期間が変わり、隔離期間経過後に発症したということになります。
私は、COVID-19に対してのロックダウンには昨年からずっと反対ですが、
これがもっと危険なウィルスだと仮定した際、最初のロックダウンで一度感染者を0に出来たならば、鎖国で入り口をきっちり閉じているので、以降のロックダウンは感染者全員をキャッチする期間として、国民の移動を制限するのは理にかなっていると思っています。動かれては羊の数が数えられないのと同じです。
入り口を閉じない状態でのロックダウンには科学的にも効果が無いことは昨年1年ですでに各国とも検証済みだと思いますが、ニュージーランドの場合、一度も国境を開いていない&厳しい強制隔離を入国者に強いているので、その防壁をくぐり抜けてきたウィルスを捕まえることに国民も一致団結している感じがします。ここでうやむやにしたら今までの努力が水の泡になるので、もう徹底的にやってくれ、という気分ですし、初志貫徹っぷりがもはや脱帽の域に達していて、経済はどうするんだ!などと抗議するタイミングも去った感じがします。
ただし、このCOVID-19が本当に公衆衛生上の重大な危機なのか?という疑問を除いて。
私はSARS-COV-2(病名COVID-19)というウィルスの存在に疑いを感じていますし、
デルタ株などと名前を付けられたコロナウィルスも風邪だと思っています。
(風邪は万病の元というだけに、悪化すれば死に至ることもあるので侮れないのは事実です)
それでも、こうやって政府が決めた事に協力的な気持ちになっている自分が謎です(笑)
たぶん、中途半端が一番腹立たしいので、例えただのコロナウィルス相手にやっているとしても、やり通すことでしか得られないデータがあると思うので、1つの対策例として世界の中にこういう国があってもいいのかなと思っています。
このブログを書いている時点で、陽性者は7名で、最初の感染者(デルタ株)と関係しているとのこと。どこからデルタ株が国内に入ったのか?他国の疾病センターから提供されたデルタ株のサンプルとRNAもしくはDNAを比較して発表しているのでしょうから、普通に考えたら海外から入ってきた人の誰か、ということになるはずですが・・・・。もしくは、人々はPCR検査を受けていなかっただけで、コロナウィルスが通常通り変異し、悪化した人がたまたま検査を受けてたまたま発見されただけ??違う場所でそれぞれ変異してもRNAやDNAは同じになり得るのか??疑問がいっぱいです。とりあえず何らかのアナウンスを待ちます。
私はといえば、ちょうど先週にブドウの剪定作業を終え、
今週から長めのホリデーに入ったところでした。
予定していたことがいろいろキャンセルになりましたが、
1週間、じっとしていようと思います。
追記(8/20):ニュージーランドではみんなマスクしているの?とよく聞かれるので書いておきます。
レベル4のロックダウンに入る前までは、マスク義務のある公共交通機関をのぞいて、誰もマスクをしていません。公共スペースでも人が集まる場所でも、病院でさえも、です。
レベル4のロックダウン中はどうかというと、スーパーマーケットなど他の人と接触する機会がある場所に行くときだけマスク着用が義務となり、屋外でのマスク義務はありません。そのかわり家族以外の人に外で出会った場合は、2m以上距離を保ち、会話は避けるように言われています。
なので、ときおり行われるロックダウン時以外は、ほとんどコロナ以前と変わらない生活をみな送っています。海外からの労働者が入ってこられないので、慢性的な人手不の兆候が一部の職業に見られます。不動産バブルなので、不動産売買の会社、建築会社、エレクトリシャンやビルダーは大忙しで、家のちょっとした施行をお願いしたくてもすぐに人が来てくれません。ここワイヘキ島でもあちらこちらで家を建てており、レストランビジネスの新規開拓も見受けられ、それほど経済が落ち込んでいるようには見た目見えないです。ロックダウンの影響によるビジネスロスや生活費の不足などに対する政府からの支払いは迅速で、周囲の友人でも申請してすぐに支払われたと聞いています。目に見えないところで何かしらの問題点は必ずあるとは思いますが、昨年心配し予測されていた状況よりは悪くなく、みなタフに生きているように見えます。それと、国内の第一次産業を政府がしっかり守っているのを感じられるので、世界的な食糧危機になっても国内産業で回せそうという安心感を国民が持っている感じがします。<個人的な所感> 私が個人的に心配しているのは石油の輸入くらいでしょうか。