芹澤 絵美

2018 14 Feb

40ミリオンダラーの島

先日、数年来の身近な夢だった、パカトア島に上陸してきました。

パカトア島は個人所有の島で、

ここ1年くらい40ミリオンダラーで売りに出ています。

(現在の為替で、日本円で約32億円前後)

マノウォーというお気に入りのセラードアーがあるビーチからよく見えて、

マノウォーに行く度に、あの島行ってみたいねぇと話していたのでした。

マノウォーの海岸の条件、遠さ、ボートの装備もろもろ、

私たち的にはなかなか冒険に踏み切れなかったのですが、

ボートの後部に車輪を2つ付けたことによってさまざまな懸念材料がクリアされ、潮が穏やかそうなある日の朝、2人と1匹で行ってきました〜。

ヒメにもライフジャケットを装着して準備万端。

ボートで近づいてから知ったのですが、

パカトア島は犬が立ち入り禁止の島で、

メインエントランスである桟橋付近には「no dog」というサインが・・・。

が〜〜〜ん!!!

とりあえず私たちは別の上陸ポイントを探して島の周囲を回り、

良い感じのビーチを見つけ、

そこには「no dog」のサインが無かったので上陸しました。

けれどワイヘキ島では見慣れない鳥が歩いていて、

どう見ても飛べなそう・・・

あれはもしやキウィバードみたいな保護鳥なのでは??と不安が。

もしも保護鳥であれば島全体が犬の上陸禁止ということになります。

とりあえず、ヒメが鳥を追ったりしないように管理し、

ライフジャケット装着で足が着かないところでも泳げるようになったヒメとしばしスイミング。水の透明度はかなり高く、とっても美しい島。

1時間くらいした頃に島の管理人らしきおじさんが現れて、

「この島は犬はダメなんだ、ごめんね」と言われる。

やはり!!

でもおじさんは親切で、リードに繋いでおけるなら今日は島に居てもいいよ、

と言ってくれました。

先日の暴風雨で「no dog」サインが全部壊れてしまったらしい。

おじさんに私が見た鳥の話をしたら、

ウェカという保護指定の飛べない鳥がこの島にはたくさんいて、

犬とか猫とか上陸させたり飼ってはいけない島だということです。

まだペスト・フリー・アイランドとしては認定されていないので、

例えばキウィバードを放鳥したりはできないけれど、

新しく島を買った人次第で保護区にすることができるかもしれません。

でも逆に、完全保護区の島となると、

例え宿泊施設が充実している島だとしてもビジネスとしてはいろいろ制限が出てきます。

私個人としては、マノウォーから定期便を出してパカトア島に遊びに行けるようにして、乗馬やカヤック、釣りなど、さまざまなアクティビティが楽しめたらいいのにと思うですが、保護区だとネズミを寄せ付けない為に食べ残しの管理も大変だし、かなりハードルが上がってきます。

いったい誰が買うのか、そしてどんな島になっていくのか興味津々。

魅力的な島だけれど、犬が禁止となると私たちはもう行く事はないでしょう。

パカトア島を後にして、犬が安心して遊べるマノウォービーチに帰りました。

マノウォーのビーチを海から見るのはこれが始めて。

マノウォーのセラードアーには、海からヨットでやって来る人が多いのだけれど、

この日は水上セスナでご来店する人々を見ました。

これもまたあまり日常的ではない光景でした。