芹澤 絵美

2020 06 Jun

生存、復活、繁栄

 

ニュージーランド航空からメールが来ました。

鎖国とロックダウンによる観光産業への打撃は深刻で、
莫大な損失を生んでいるニュージーランド航空が、
今後どのような方針で社を運営していくのか顧客にお知らせするメールです。

メールは3部構成になっていました。

1.Survive(生き残り)

とにかく会社を生き残らせることを第一優先とし、
4000人のリストラをおこなったこと。
路線の縮小、利用空港賃料の節約といった、
経費削減が大まかに書かれていました。

2.Revive(復活)

最小限で会社運営し、
この一番辛い時期を脱したら少しずつ体力を付け再雇用を開始する。

3.Thrive(繁栄)

2022年8月を目標として、サステナブルなデジタル企業として生まれ変わり、
顧客や株主にその恩恵を分け与えていく。

 

ニュージーランド航空によると、
ニュージーランド政府はワクチンが普及するまでは、
一部の外国を除いて、基本的には鎖国政策を貫く方針のようです。

上記、1〜3のステップ期間を800日としていることから、
長い鎖国期間が予測されます。

すでにおこなってしまった政策は不問に付すとしても、
今後の経済政策が、ウィルス対策に重きを置く(置きすぎる?)政策で良いのかどうか私は甚だ疑問です。

ニュージーランドでは割と酷なことを笑顔で通告されます。
このあたり上手いなぁといつも思っています。

感情を表に出しすぎないことを美徳とする英国式マナー?のせいなのか、
通告される側も相手の腹はもう分かっているようで、
過剰反応せず、はい、はいという感じでクールに対応している感じがします。

例え表向きだけでも、
Be Nice、Be Kindを最後まで押し通すことが平和を維持するコツな気がします。

ロックダウンによる経済不況で人心が荒れ、
今後世界の治安が乱れていきそうな不穏な空気を感じますが、
どこまでニュージーランドがこのほんわかムードで行けるのか要注目です。

大恐慌の時こそ民度が試されます。