芹澤 絵美

2022 09 Apr

自然農

アボカドを植えて9年。
土が硬く日当たりもあまりよくないのでとにかく成長が遅く、
未だに樹高が膝丈という状況ですが、今年は食べられそうなサイズのアボカドを実らせました。

アボカドは雌花と雄花が違う時間帯に咲くので受粉が難しい植物と言われています。
その為、AB2種類の木を植えるように推奨されています。

午前はAの雌花が咲いている時にBの雄花が咲いている、
午後はAの雄花が咲いている時にBの雌花が咲いている、
という風にテレコに雌雄の花が咲く組みあわせのアボカドを植えます。

なんですが、うちはBの育ちが悪く、AとBの花の咲く時期が完全にずれていて、
上の写真のアボカドAは単体で結実しました。
おそらく、花粉を付けた虫が雌花が咲く時間にたまたま戻ってきてれたのだと思います。


今回は、自然農について少し触れたいと思います。
ウクライナ戦争がきっかけで、石油や天然ガスから作られる化成肥料不足が起きると言われていますが、
自然農であれば、化成肥料や堆肥は必要ありません。
なので、自然農で作物を作っている方々にとっては肥料不足は危機ではありません。

まだ化成肥料など無く、農作物を作ることが「業」ではなかった昔は、
どの家も庭先で家族が食べていけるだけの野菜をこの自然農で作っていました。

自然農は雑草も含め自然にあるものを全て使います。
なので化成肥料を使わず昔ながらのやり方で野菜を作り続ければ、
肥料が無くても丸まるとよく肥えた作物が育つ土壌が出来上がります。

私は自然農ではなく、ばっちり化成肥料と堆肥を使う現代農法で野菜を作っています。
なので、エネルギー危機が始まった数ヶ月前から化成肥料を少しずつ備蓄してきました。
だいたい2〜3年は作物が作れるくらいの目安で備蓄していますが、
化成肥料が高額になる、または手に入らなくってから、どれぐらいで元通りの生活になるか分からないので、肥料や堆肥を使わない自然農を勉強し始めました。

いろいろバイブル本があるようですが、
読むよりも実践しているものが見たいので、YouTubeの「瀬戸内まいふぁーむ:自然農チャンネル」で勉強しています。休耕畑を作らずに次々植えていく方法や、連作障害を避ける密植など、寄せ木細工のように緻密に組み立てられた耕作スケジュールにはかなり刺激を受けました。

肥料や堆肥無しで野菜が出来る畑(土)が出来上がるのには数年かかるそうです。
ちょっと前であれば有機栽培よりもさらに「ワンランク上の農業」で単に羨望のまなざしを送っていたに過ぎませんでしたが、もしかしたらノーチョイスで自然農をしなければいけない時が来るかもしれません。

 

私は全部種から野菜を育てているのですが、
今年は、ナスとオクラを鉢に掘り上げて冬越しさせるという初の試みをすることにしました。
うまくいけば、来年は種から育てる必要が無くちょっと楽です。



野生化したジャガイモ」で書きましたが、
うちの庭のある場所で毎年ジャガイモが勝手に出来ていて、
あるときジャガイモの葉の付け根にチビジャガイモが出来ていたので、
採取して庭のあちこちに埋めておきました。

それの一部が芽を出しました。
これらは超自然農で肥料や水やりをせずに放っておこうと思います。