山中 健

2020 28 Aug

タイムレスファッション 2021春夏東京メンズデザイナー展に広がる

 

コロナ禍前から、一部で見られていたタイムレスファッション。東京メンズデザイナー2021春夏展に広がりを見せています。

 

元々メンズファッションは永遠の定番を色や柄、素材、機能でアップデートして行っていくのが多かったのですが、若い層やファッションピープルを対象とした東京デザイナーの中でその取り組みが色濃くなっていることが興味深いことだと思います。

 

東京デザイナーは、コレクションを作り国内外のバイヤーやメディアに発信してきました。特にショーをやるデザイナーは、ショーに映えるルックを作って話題づくりをしてきましたが、ショーそのものがほとんど無くなり、かつショーやファッショントレンドに同調するのはダサいようなムードが広がっている今、シーズンレスなリアリティを追求し、長期的に支持されるコレクション作りを始めています。

 

トレンドを次々に作り、服の買い替え需要を作ってビジネスをするということへの疑問は、ほとんどのデザイナーや顧客が持っていたこと。モヤモヤしながら進めていたファッションシステムが、このコロナ禍によりリセットされたのだと思います。

 

強制終了された今はゼロベース。このタイムレスな取り組みはウィズコロナ期限定の取り組みなのか、今後のデザイナービジネスのあり方なのか、それを検証するにはしばらく時間を要するでしょう。

 

堀内太郎デザイナーによる「TH」は、シーズンごとにフルコレクションを作るのではなく、これまでのコレクションをアップデートするための新作を発表するスタイル

 

ユーティリティデザインをベースに前衛性をプラスしたコレクションを得意とする「シンヤコズカ」は「ファラー」や「ディッキーズ」とのコラボで定番性と前衛性を追求

 

「ホワイトマウンテニアリング」はタイムレスなノンシーズンなライン「Repose Wear」を開発

 

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