山中 健
2019
31
Jan
2019秋冬パリメンズ 広がるデジタル利用
NY、ロンドン、ミラノと比較してデジタル利用や導入が遅れているとされているパリ。ただ、ショーのインフラにはデジタル利用がだいぶ広がりました。
会場でのWifi利用、タブレットを使ったチェックイン、メール経由で会場ゲストに配信されるプレスリリースなどの例は、よく見られるようになりました。
そして今シーズン、注目を浴びたデジタル利用が、「メゾンキツネ」のショー。日本ではまだメジャーではないですが、世界的に話題となっているライブストリーミングメディア「Boiler Room」とタッグを組んでコレクションを発表しました。
「Boiler Room」はDJプレイをライブストリーミング、そのアーカイブもアップするという、ミュージックシーンから生まれたメディアです。
今回の、「メゾンキツネ」のショーでは、デジタルサイネージをバックにダンスとモデルのポージングを融合。その模様を全世界に配信しました。とてもフラットでグローバル。その感じもデジタルならではないでしょうか。
他都市のファッションウィークのパワーがダウンしている今、パリには様々なデザイナー、ファッション、カルチャー、そしてパワーが集中しています。私は、以前にパリを「モードの交差点」と形容しましたが、今はあらゆるものが交差し融合する場となっているようです。
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