山中 健

2018 25 Oct

東コレ所感3 期待の新進デザイナー3選

今シーズンは初参加の新進デザイナーが多かったのが特徴です。その中でウィメンズを中心に期待したいデザイナーも出てきました。私が見られたショーで、良かった新進デザイナーを3人紹介したいと思います。

 

マラミュート

すでに伊勢丹のリ・スタイル、ジャーナルスタンダードなどで販売しており、展示会などでは業界の女性がこぞってパーソナルオーダーをするという実力派。リアルクローズとモードの間という、ビジネス的にも期待できるブランドです。今シーズンは、ビンテージやレイヤードを取り入れてコンテンポラリーなテクニックを提案。一枚だけでも魅了が伝わるアイテム設計も魅力です。

 

コトハヨコザワ

 

4年前から行われた「東京ニューエイジ」。株式会社パルコが支援し、「リトゥンアフターワーズ」の山縣良和氏、「ミキオサカベ」の坂部三樹郎氏がプロデュースしたプロジェクトです。このプロジェクトから、旅立ったデザイナーの一人がコトハヨコザワ。これまでも注目されてきたデザイナーですが、今シーズンは荒削りな部分が消え、若手の前衛イメージからビジネスとして期待できるイメージとなりました。

 

 

メアグラーティア

関根隆文デザイナーが手がけるマーグラティア。アメカジデザインが効いたいカジュアルモードのメンズというイメージでしたが、今回のショーではウィメンズルックも魅力的に見せました。演出も立派でした。フラワーアーティストとコラボレーションし、花棚を設置。フローラルな柄づかい、顔にほどこした花メイクなど、今シーズンの世界観をしっかりと伝えていました。

これら以外にも、「フミク」、「ステア」などのコレクションも良かったですが、スケジュールの都合で伺えなくて残念。次の機会に期待したいと思います。

ラグジュアリーが存在せず、中堅以上の多くは海外に発表拠点を移す東京での魅力は、新人デザイナーの発掘。このような層が、発表の場として魅力を感じコレクション発表を続け、そしてそれに次ぐデザイナーが次から次へと現れる。東京がそんなファッションウィークになってもらいたいと願うばかりです。

東コレの画像はこちらから

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