山中 健

2019 30 Sep

ファッションは本来楽しいもの

「ファッションは本来楽しいもの」。ファッション業界の中にいると、そんな当たり前のことを忘れることあるように思います。

「出かけるために何を着るか」。場所や会う相手を考え、自分をどう見せたいかを考えて服を選ぶ。その服を選ぶ過程で、イメージをもっと具現化するものが必要な時に買い物をする。それを楽しむ。それがファッションだと思います。

また、他に大事なことがあり、ファッションに時間をかけたくない。でも好きなものを着たい。好きなブランドだったり、着心地がいいものだったり、愛着のあるものだったり、これも楽しんでいるのではないかと思います。

こういう生活者に寄り添うことができるのがファッションビジネスなのではないでしょうか。しかし、作り手や売り手が、生活者のムードや世の中の動きを理解しないと、意図せず生活者を裏切ることとなります。そして、売りに走るばかりに、消費者に不利益を与えることもあります。このことを繰り返し、ファッションに携わる人たちがファッションを楽しめなくなるのは悲しいことです。

「ファッションは本来楽しいもの」そして、「そのファッションを届けることも楽しいこと」を忘れずに業界をより良くしていきましょう。

ファッションの楽しさともに社会問題を訴えた「マルニ」2020春夏メンズコレクションショー

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