山中 健

2019 25 Oct

「天空の庭園」を備えた渋谷スクランブルスクエアで感じたこと

昨日、東急とJRがジョイントして開発した「渋谷スクランブルスクエア」の内覧会に行ってきました。世界の小売トレンドキーワードに合致する取り組みが多く、今後の参考になりました。今回から数回に分けてレポートしていきたいと思います。

まず最初に感じたのは、多様な客層に対応できる館だということ。商業施設には様々な客層が訪れます。「混じり合い、生み出され、世界へ」というコンセプト通り、同館はその全てに対応したテナントミックスが魅力です。

B2-2Fは、周辺就業者、近隣住民に対応するフロア。高付加価値な生活商業を集結しています。3-8Fは買い回り客に対応したファションフロア。中でも3F、4Fはラグジュアリーブランドの新業態もあり、海外からのデスティネーションにもなりそうです。9-11Fは、カルチャー関連業態を集結し、男性客や年配客、ファミリー客などのニューノーマル消費へ対応しています。

そして、この館の売りは屋上展望台「渋谷スカイ」。展望台というより、天空の庭園です。空とシームレスに見える設え、リラックスできる設備などがあり、東京の観光スポットして国内外の観光客をパワフルに動員することでしょう。

商業施設には「主力となる商業施設」と「補完となる商業施設」があります。かつての百貨店が主力で、駅ビルや地下街が補完でしたが、この「渋谷スクランブルスクエア」はまさに主力の商業施設です。東急東横店があった場所にこのような商業施設ができたことで、時代の流れ、今のトレンド、メインプレイヤーの交替など、色々なことを考えた日でした。

 

 

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