山中 健
2018
28
Nov
ヒュッゲとファッション
ライフスタイルのキーワードとして広がる「ヒュッゲ」。
デンマーク語で楽しさ、心地よさを表すこのキーワード、2年ぐらい前からメディアなどで使用され、イギリスを始めとする先進国で広がりを見せており、「コーザコーフ」という派生新語も生んでいます。
ちょっとあいまいなこの言葉、メディアや専門家の方々は以下のような定義をしているようです。
・大切な人との時間を大切にする
・ほっこりとした空間
・自然と触れ合う
・モノを大切する
・等身大(見栄を張らない)
・手作りのぬくもり
・ミニマムに暮らす
現代の日本人の考え方にも近いかもしれません。Instagramでは「#ヒュッゲな暮らし」というハッシュタグもあります。
暮らし方のスタイルであるため、ここからファッションを考えるのは野暮かもしれませんが、幾つかのヒントが得られます。着心地の良く自然に抗わない普段着。そんなファッションが思い浮かびます。素材イメージでいうと天然素材の布帛、ニット、シルエットはルーズすぎないコンフォートシルエット。企業の環境に対する姿勢も大事でしょう。ここ数シーズンの中流トレンドにも通じます。2019春夏メンズウィークでもそのようなムードが広がっていました。
ライフスタイルが中心で、服はそれを支える脇役。そんなニュー・ノーマル消費ともリンクするキーワードでしょう。
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