山中 健
YOOXがAI利用のPBを発表
イタリアの大手オンラインストア「YOOX」がプライベートブランド「8 BY YOOX(オット・バイ・ユークス)」を発表。10月28日に東京・南青山で2019春夏コレクションのプレスビューを開催したので、行ってまいりました。
会場は、ほっこりするデザインのレンタルスペース「temae」。オンライン大手のプレスビューのイメージを良い意味で裏切りました。こちらのギャラリーに、今月6日にローンチしたコレクションと2019春夏コレクションのサンプルが並びます。ディテールや色使いはイタリアらしさを感じますが、商品のデザインやいたってシンプルで、上質な日常着、使い回しの効く街着というイメージです。
そして、同ブランドはAI利用で話題となっています。デザインチームがコレクションを設計する前に、オンラインのYOOX内部、外部のデータを独自のAIツールが分析したと言います。内部情報は同社の膨大なオンラインデータ、外部情報はSNS、オンラインマガジン、ファッションインフルエンサーのコンテンツを分析したそうです。
現段階では、リサーチャーがAIという感じのアプローチのようです。今は、デザインは人が行うとのことですので、AI利用という段階でしょう。
AIによる店づくり、商品づくりというものが注目されていますが、現段階は情報収集とインベントリー業務を行っているのが世界での先端のようです。しかし、この先、カテゴリーマネジメントやデザイン、そしてSCM全体をAIが行うというケースも生まれることでしょう。全ての企業がそのようになると思いませんが、市場対応型のブランドや店は早かれ遅かれ、AI利用、AIデザインにシフトしていくように思います。
「8 BY YOOX」www.yoox.com/jp/project/8byYOOX
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