山中 健

2020 30 Apr

ウィズコロナと店頭販売

5月6日までを予定していた緊急事態宣言が延期の見込みとなりました。いつまでになるかはまだわかりませんが、一ヶ月先となるとすぐにセールとなり、店頭販売へのダメージはとても大きいものとなります。短期的には課題が山積しますが、ウィズコロナを前提とし中長期的に店頭販売のスタイルを組み立てていかなければなりません。

デジタルトランスフォーメーションによる店舗数の縮小は進み、リアル店舗はスペシャルになると思います。ショールーム化もますます進み、クリック&コレクト、店頭試着予約、日本ではあまり進んでいなかったサービスも、接触を減らすために必要となり、導入が広がっていくでしょう。

そして接客スタイルも変わるでしょう。セルフやハーフセルフ型接客スタイルをとる店は、デジタルテクノロジーを接客フローに取り組みセルフ性はますます進みます。アプリを核とした店舗体験、スマホ決済を含む非接触型決済カードの導入、セルフレジ、試着しなくてもサイズチェックができる仕組みなどで、今まで必ず人と接触するポイントを減らしていくこととなります。

フル接客型の店も、しばらくは密着した接客は敬遠されるかもしれません。上記にあげた取り組みをどうしたら取り入れられるのかを考え、パフォーマンスの高いもののみ人的サービスで行うことが必要だと思います。すでに一部のセレクトショップで取り入れているアポイント制によるパーソナルショッピング、シークレットセールを進化させたパーソナルなセール(購買履歴などに応じた値引き)など、接客のパーソナライズ化が進むと思います。

 

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