山中 健
2020
31
Jan
2020秋冬パリメンズ4 オリンエンタル、日本テーマが裏トレンド
2020秋冬「アンダーカバー」メンズコレクション via apparel-web.com
今シーズン、東洋由来のモチーフ、デザイン、テーマを用いるデザイナーが多かったように思います。数年に一度起きる現象ではあります。しかし、テーラリングという西洋服飾文化のど真ん中のテーマがトレンドとなっているのに対し、裏トレンドが東洋というのもコントラスト効いて興味深いです。「ヘンリック・ヴィブスコフ」はオリエンタルなバスシーンを背景に、サスティナブル素材を用いたコレクションを発表。「アンダーカバー」や「クレイグ・グリーン」「ヨシオクボ」は侍ルックを披露しました。
中でもサーカス場で行われた「アンダーカバー」のショーは圧巻。ファッションショーが総合芸術だということを再認識させる素晴らしいものでした。
黒澤明監督による映画「蜘蛛巣城」から着想。振付師 Dami en Jaletのコンテンポラリーダンスとランウェイを組み合わせたショーで、欲望に翻弄され王座へと上り詰めた男とその破滅を描きました。スタイリングはコンセプチャルでも、一つ一つのアイテムは今の空気を吸い込んでおり、ワードローブとして活用できるもの。同ブランドならではのメッセージと日本人らしいきめ細やかさを兼ね備えたコレクションでした。
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